ときめき会話 繁華街 本多行

 

ライブハウス

「バンドっていいな。」

「本多くんはソロ活動向きかも。」

「そう? 昔、オレの家、家族でバンドやってたんだよ。」

「ファミリーバンド?」

「そそ。妹がピアノ、母さんがギターでしょ、父さんがベースでオレがドラム。」

「へえ、楽しそう!」

「うんうん。でもね、妹がピアノ教室行かなくなって、自然消滅。オレ、結構楽しんでたんだけどさ。」

「そっか。妹さん飽きちゃったのかな?」

「そうなんだよ、妹って興味が移るの速くて、オレの研究や分析が終わるころには、もう飽きてんの。……君は?オレといて飽きてない?」

「そんなことないよ。」

「ふぅ、よかった!心配だったんだよね。君にもう飽きたとか言われたら……ってさ。」

「本多くんはいつも色々楽しく教えてくれるから、そんなことないと思うよ?」

「ずっと?」

「うん、ずっと。」

「ずっとかー。君と二人でずっとかー。うん、最高っ!」

(……ん?何か別の意味で喜んでる?)

 

ボウリング場

ボウリング

「あーっ、また7と10のピンが残ったぁー。」

「プロでも難しいんだよね?」

「そそ。無難に一本取りに行くしかないかな。」

「本多くんなら、できるよ!」

「君が言うとできる気がしてくる。オレに暗示をかけるのがうまいよなー。」

「そんなつもりないよ?」

「そなの? 無意識ってなると、受け取り側のオレの問題でもあるな……な、試しにもう一回言ってみて、さっきの。オレならできるよってやつ。」

「えぇと…… 本多くんなら、できるよ!」

「うんうん、君が言うならできるな!」

 

「本多くん、すごい!」

「これってすごいよ!オレが7と10のスプリット倒す確率って、もう天文学的な数字!」

「本多くんの実力だよ。」

「……オレ、このまま君と一緒に一生過ごせたら、世界の偉人になれるかもよ。二人で人類に貢献しよう!」

(本多くん……大げさだよ)

 

ダーツコーナー

「へー、なんかフォームがさまになってる。」

「お世辞はいいよ。」

「あれ?君らしくないな。もっと、素直にっ。」

「ふふっ、はーい。」

「そそ、よくできました。じゃあ次はオレ。君のフォームをまねてみるよ。」

(タン!)

「すごい、真ん中だ!」

(タン!)

(タン!)

「ええっ、3連続!?」

「オレ、なんか目覚めたかも!君のおかげ!君ってやっぱり、すごいよ。もう一回っ!」

(えぇと、わたしの番は……?)

 

ゲームセンター

「あ、あれ 女子に人気のプリントシールでしょ?」

「この中って個室だね?」

「確かに完全に死角……二人っきりだ。はっ。オレまたドキドキしてきた。」

「大丈夫?」

「ふぅー……うん、大丈夫。オレ、君といると時々なるんだよ、これ。どうやら恋愛感情が原因。」

「ええっ?」

「そんなにびっくりした?でも、本当。隠してもしょうがないから。」

「えぇと……」

「そんなに気にしないでよ、ほら、個室に行こう!」

(あんなこと言われたら……気になるよ……)

 

カラオケBOX

「カラオケで100点とると1時間サービスだって!」

「本多くんはいつも満点だもんね?」

「ははっ、学校のテストとは違うって。」

「ふふっ、でも本多くんには100点以外は似合わないよ。」

「いいよ、じゃ、受けて立つ。リクエストどぞっ。」

「何回やっても赤点だ……よしっ、次。」

「えぇと、ちょっと休憩しよ?」

「ダーメ。君の期待を裏切ることはできない。それだけは絶対しないよ、オレ。オレにとって君の願いは、何よりも重いんだから。100点取るまでエンドレス!」

「ええっ!」

(本多くんって、実は負けず嫌い?)

 

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