休日出歩きイベント 柊夜ノ介編

 

もらいもの

柊夜ノ介

(さて、今日はもう帰ろうかな。……あれ?)

「柊くん!」

「◯◯さん。こんにちは、お買い物?」

「うん。でももう帰るところだよ。柊くんは?」

「来客用の茶葉が切れてしまって買いに来たのですが、今日はだめそうです。」

「だめ?でも足元の荷物って、柊くんのだよね?」

「ああ、これですか……はい。ご贔屓さんや講演会の方に偶然お会いしてね。その時に色々と。」

「頂きものなんだね?」

「ええ。ですので、あなたにお譲りすることもできません。」

「うん。もらえないよ。あ、でもその中に、お茶があるかも?」

「それが……そう上手くはいかないもんでね。ありません。それにお茶屋さんまで辿り着けそうにないので、今日は諦めます。」

「え、どうして?よかったら、一緒に行くよ?」

「いえ。もう無理ですね。近頃はお客様のネットワークがすごいんです。」

(ネットワーク……?)

「では、また。」

女性「あらやだ!本当に座長さんがいた!あっ、これ持ってって、ほら!」

「ああ、恐れ入ります。ありがたく頂戴します。」

(なるほど、目撃情報が流れている?)

 

ロボット掃除機

柊夜ノ介

(さてと。そろそろ帰ろっかな。……あれ?)

「柊くん?お店の前で何してるの?」

「ああ、あなたでしたか、いいところに。ちょっと意見を聞かせてください。」

「うん?」

「さっき、お店で掃除用具を見ていたんです。そしたら、ロボット掃除機を勧められました。」

「うん、最近、CMとかでもよく見るよね?便利そう。」

「そうなんですね。あなたもそちら側?」

「え?」

「いえ、もちろん否定はしません。僕はお掃除便利グッズは好きです。でもあくまでも主体は自分。全自動で知らぬ間にされては、綺麗になっていく過程や、片付いてスペースが生まれる瞬間が見られない。」

「なるほど、深いね。」

「深くも浅くもない。掃除だけでなく、便利グッズは不便を感じているから意味があるのでは?不便や億劫を元から無くしたらいけません。」

「えぇと……」

「あなたにわかってもらえないとなると、これは他の人たちにも通じるはずないか……」

「柊くん?」

「いいえ、忘れてください。無駄な議論は嫌いです。時間も人間関係も台無しにしてしまう。今日はここで。」

(柊くんの考えてることちょっと難しいかも……)

 

オーダーのスーツ

柊夜ノ介氷室一紀

(さて、と……そろそろ帰ろうかな?)

「◯◯さん、いいところに。」

「あ、柊くん、氷室くん。こんにちは、面白い組み合わせだね?」

「面白いってなに?偶然会っただけ。」

「ええ、僕はスーツを仕立てるので、採寸をしてもらっていました。」

「さすが。オーダーメイドのスーツなんだね。」

「仕事柄、必要な場面があります。」

「えぇと……氷室くんもオーダーメイド?」

「まさか。興味があっただけ。」

「おすすめしますよ。自分の体に合っていることがおしゃれの基本ですから。」

「夜ノ介先輩の言うことはわかります。自分の体に合わせた1着しかない服、そういうのはいいですね。」

「ええ。流行を追いかけるおしゃれとは違いますが、僕はこっちがしっくりきます。」

「うん、なんだかわかるかも。」

「……僕は?」

「氷室くんは……ストリート系?」

「……夜ノ介先輩、さっきのやっぱりナシでお願いします。」

「行っちゃった……柊くん、さっきのって何?」

「はい。僕とイノリ君の服を交換してみようかと話していたんです。」

(柊くんと氷室くんの服が逆になったら……か。ちょっと興味あるかも?)

 

街頭アンケート

柊夜ノ介颯砂希

(さて、と……そろそろ帰ろうかな?)

店員「ありがとうございました~!」

「どうも。」

「礼には及びません。」

(ん?今の声は……)

「柊くん、颯砂くん。二人が一緒なんて珍しいね?」

「よう、きみか!そうだ、きみも時間あったら協力しなよ?」

「え?」

「いま、はばチャの街頭アンケートに答えていたら、偶然、颯砂君と会いました。」

「そうだったんだ!わたしは はばチャでアルバイトさせてもらってるから、アンケートには答えられないかな。」

「なんだ、ダメなのかよ。残念。」

「ええ。あなたがどう答えるか、非常に興味がありました。」

「どんな質問だったの?」

「さあね。で、柊はなんて答えたんだよ?」

「『ノーコメント』とさせていただきました。」

「そんな手があったのかよ!」

 

「さっきの書き直しさせてください。」

「えーと?颯砂くん、どうしたのかな……」

「あなたは今、恋人もしくは好きな人はいますか?」

「えっ!?」

「というアンケート項目でした。ふふ。」

「あぁ、アンケートの質問?びっくりした……」

「あぶねぇ……オレもノーコメントに変えてきたよ。」

「では書きかえる前は?」

「教えないよ!」

(わたしにアンケートをすすめたのはそういうことだったんだ……)

 

人気者のふたり

柊夜ノ介本多行

(そろそろ帰ろうかな?……あれ、あそこにいるの――

「ヤノくんの人気はスゴイね。」

「本多君こそ、なんでそんなに子どもたちに大人気なんですか?」

「こんにちは。何話してるの?」

「◯◯さん、こんにちは。」

「こんにちは!ヤノくんの人気がすごくてさ、びっくりしてたとこ。」

「本当にありがたいことです。」

「ふふっ、そっか。」

「でも、僕はお客様あっての劇団をやっていますが、本多君のお子さんからの人気は、すごい。」

「オレはただ、質問されたら答えてるだけ。子どもたちの間でクイズブームみたいだからね。」

「さっきは小さな挑戦者が来ました。」

「そそ、いきなりさ『クイズ王に挑戦!』って言って、通せんぼされたんだよ。」

「ふふっ、カワイイね?」

「うんうん。挑戦者くんのお母さんはヤノくんと握手して嬉しそうなのにさ。挑戦者くんは、オレが答えると悔しくて泣いちゃうんだよ。」

「ははっ、可愛らしかったですね。」

「笑い事じゃないって。なんかオレが悪者みたいでさ…… そしたらヤノくんが、逆に問題を出してあげればいいって、教えてくれたってわけ。」

「さすが柊くん。」

「うん。挑戦者くんも正解して満面の笑み。ほんと助かったよ。」

「いえいえ。今度は親子で観劇に来てくれるそうです。本多君のおかげで、若いお客様をつかまえられました。」

「そっか、二人がそろえばお母さんもお子さんも大満足なんだね。」

「うんうん。オレとヤノくんの組み合わせ、意外といいんじゃない?」

「なるほど、クイズと演劇……何か面白いことができるかもしれませんね?」

(柊くんと本多くんって、けっこう気が合うのかも……?)

 

キーホルダー

柊夜ノ介七ツ森実

(さて、と……そろそろ帰ろうかな?)

「あっ、七ツ森くん。偶然だね!」

「よ。なあ、この辺りでどくろクマのキーホルダー見かけなかった?」

「えぇ……?」

「いま、『また』って顔しただろ。……まあ、『また』だけど。」

「ふふ。一緒に探そっか?」

「七ツ森君。ああ、あなたも一緒でしたか。 はい。これ、落としましたよ。」

「あ、それ!俺のどくろクマ。やのサン、超助かったわ……」

「よかった。柊くんが拾ってくれてたんだね。」

「ええ。七ツ森君のポケットから落ちるのが見えたので、追いかけてきました。」

「マジでサンキュ。これ金色バージョンでレアだからさ。」

「いえいえ。ところで、このクマ はやっているんですか?」

「クマじゃなくて、どくろクマな?」

「顔と体に骨のデザインがあるんだよ。」

「なるほど、それで どくろクマ…… ……でも以前、お客様からいただいた贈り物の中に、骨が描かれていないものを見ました。」

「それって……」

「ああ、間違いない。落角バージョンだ。激レアじゃん……!」

「そうなんですか?」

「そ、幻の一品なの。ひと目でいいから見てみたいわー……」

「どうぞ?」

「マジ?」

「ええ、都合の良いときいつでも。あなたもご一緒に。」

「よしっ、じゃあ都合イイときに。あんたも行くだろ?」

「えぇと……いいのかな?」

「もちろん。同級生を家に呼ぶことなど少ないですから嬉しいですよ。」

「やのサン、マジ神。ありがたや~……」

(柊くんと七ツ森くん、どくろクマをきっかけに仲良くなれそう?ふふっ、よかった!)

 

お礼

柊夜ノ介風真玲太

(さて、と……そろそろ帰ろうかな?)

「だから、受け取れないって言ってるだろう。」

「それでは困ります。」

(え? 今の声……)

「柊くん、風真くん!」

「ああ、あなたでしたか。こんにちは。」

「おまえってほんと、どこにでも現れるのな。」

「もう……それより、二人ともどうしたの?」

「そうでした。風真くんがお礼を受け取ってくれないので、困っています。」

「だから受け取れないって言ってるだろ。柊、頑固すぎだぞ。」

「えぇと……?」

「風真君に、小道具の修復を頼んだんです。」

「へえ、風真くん、そういうこともできるの?」

「骨董品やアンティーク類なら、仕事でやってるからな。」

「舞台で使っていた茶碗が欠けてしまって困っていたら、風真君が金継ぎの本を読んでいるのを見かけて……」

「金継ぎ?」

「漆で接着して、金粉で装飾して仕上げる修復方法。おじいちゃんに教えてもらってたからさ。」

「すごい……」

「仕上がりも完璧。本当にありがとうございます。それで、お代は――

「だから、いいって。 ……そうだ。じゃあ、アルカードでコーヒーをご馳走してもらうってどうだ?」

「ふぅ、わかりました。それじゃあ、お言葉に甘えます。◯◯さん、あなたもどうですか?」

「えっ!? わたしは何もしてないし……」

「俺、2杯分くらいの仕事はしただろ?」

「ええ、もちろんです。スイーツもどうぞ。」

「決まりだ。行くぞ。」

「えっ!? ちょ、ちょっと待って!」

(もう……二人とも頑固で強引なとこあるよね。意外と似たもの同士なんじゃ……?)

 

ふたりで何を?

柊夜ノ介花椿ひかる

(さて、と……そろそろ帰ろうかな?)

「あっ、マリィだ~♡ ねえねえ、何してるの?」

「あ、ひかるさん。お買い物の帰りだよ。ひかるさんは?」

「うん、ひかるは座長待ち。」

「ざちょう……柊くん?」

花椿さん、お待たせしました。◯◯さん、こんにちは。あなたもいらしたんですか?」

「マリィとひかるはいつも一緒なの♡ ね?」

「ふふっ、うん。でも、柊くんとひかるさんは何してたの?」

「僕は――

「デートだよ♪」

「ええっ!?」

「それは、どういうことでしょう?」

「あはは……マリィは驚きすぎ。夜ノ介さんはリアクション薄すぎ。まっ、冗談だからさっ。アハ♡」

花椿吾郎先生に劇団はばたきのチケットをお渡ししたくて、花椿さんにお願いしていたところです。」

「そうそう。おじさまは、劇団はばたきの支援もガッツリしてるからね~。」

「はい。くれぐれも、よろしくお伝えください。では、僕はこれで。」

「わぁ……プレミアチケットだよ。マリィとお姉ちゃんと三人で行ってもいいかおじさまに聞いてみよっかな?」

「え、いいの?」

「うん、きっとおじさまならプレゼントしてくれるって。楽しみに待っててね?」

「うん!」

(劇団の座長さんに、モデルさん……こんなに親しくしてくれてるけど、本当はすごい二人なんだよね……)