お見舞い 白羽大地

(ふぅ…… この調子なら学校、行けそうだな……)

(ノック)

「あ……はい。」

「おじゃましますー……」

「えっ!? 白羽くん、どうして……?」

「どうしてやない。心配に決まってるやんか! あ……ごめんな。大声出して。」

「ううん。お見舞いに来てくれたの?」

「うん。君がずっといーひんだけで、どーにかなってしまいそうやったから。」

「白羽くん……ありがとう。もう大丈夫だから。」

「ほんまに?」

「うん。」

「来週からまた会える?」

「ふふ、バイトにも行くよ。」

「へへ、よかった!待っとるよ。 けど、まだ無理はしたらあかん。今日はゆっくりしとき。」

「うん、そうする。」

「いい子や。ほんなら、おやすみ。◯◯ちゃん。」

(白羽くんに心配かけちゃった。早く元気にならなきゃ……!)