グループデート会話 繁華街 柊・氷室・御影
- 商店街:ショッピング
- 商店街:ショッピング2
- ボウリング場:ダーツコーナー(氷室)
- ボウリング場:ダーツコーナー(氷室)2
- ボウリング場:ダーツコーナー(御影)
- ボウリング場:ダーツコーナー(御影)2
- 映画館:アニメ映画
- 映画館:インド映画
商店街:ショッピング
「夜ノ介先輩。何か買いたい物、あったんじゃ?」
「いえ、皆さんとブラブラするだけで楽しいですから。」
「とは言え、何かテーマがないとな……」
「劇団で必要な物を買うのはどうですか?」
「いいじゃねぇか。楽しそうだ。」
「はい。夜ノ介先輩のお手伝いにもなりそうですしね。」
「いいんですか?せっかく4人で出かけてるのに。」
「いいに決まってる。」
「でも劇団で必要なものって……小道具とか?」
「それは専門の方がいます。僕が買うのは日用品ですね。」
「座長って大変なんだな。今日は荷物持ちでも何でもやるぜ。」
「じゃあ、あのスーパーでいいですか?」
「ええ。でも本当に……?」
「うん、行こう。」
︙
スタッフ「おめでとうございます! 1等、カップ麺一年分!」
「あ、ありがとうございます!」
「やったな、夜ノ介!」
「ほ、欲しい……」
「すごい!」
「皆さんから運気をもらいました。お裾分けしますね。」
「えっ、いいんですか?夜ノ介先輩、ありがとうございます。」
「いえ、劇団でもこんなに食べきれません。」
「よかったな、イノリ。カップ麺、好物だったもんな。」
「楽しみです。」
「でも、食べすぎはダメだよ?」
「君、絶対それ言うよね。」
「俺には言ってくれないのかよ?」
「僕にもお願いします。」
「ええ!? 柊くんと御影先生は、カップ麺好きじゃないですよね?」
「俺たちも、おまえにかまって欲しかっただけだよ。な、夜ノ介。」
「はい。でも、これ以上贅沢言うのはやめときます。罰が当たりそうです。 今日は最後まで一等賞な一日でした。」
(ふふっ、良かった。柊くんが楽しそうにしていると、すごくうれしいな!)
商店街:ショッピング2
「皆さんも、 “コロコロ” 使っていますか?」
「粘着式の掃除用具のことですよね。」
「はい。コロコロ転がしてゴミを取ります。名前も良いです。」
「ああ、便利だよな。夜ノ介はテープ式と水洗い式、どっちが好きだ?」
「僕は最近、水洗いの方に傾倒しています。」
「お、俺もだ。何万回も洗えるみたいなのあるよな。」
「ふふっ。二人とも、すごく詳しいんですね。」
「優れものですよ。」
「小次郎先生はひとり暮らしが長いからわかりますが、夜ノ介先輩はどうして?」
「単に、掃除が好きなのかもしれません。きれいに片付くって本当に気持ちいいですから。」
「ああ、世の中、片付かないことばっかりだしなぁ。」
「小次郎先生のは、愚痴っぽいですよ。」
「ふふ、でもわかりますよ。掃除はやった分だけちゃんときれいになりますしね。」
「そういうことだ。ま、イノリ君ももう少ししたらわかる。」
「別にわからないままでいいですけど。」
「あ、そうです、あの店で時々、コロコロの実演販売をやってるんです。行ってみませんか?」
「実演販売?」
「最高のエンターテインメントですよ。ほら、こっちです。」
「ふふっ、柊くん、すごく楽しそうですね。」
「ああ、嬉しいよな。夜ノ介とイノリがああやって、はしゃいでくれてるとさ。◯◯、ほら行くぞ!あの実演販売、最高に面白れぇんだ。」
「ふふっ、はい!」
(氷室くんと柊くんだけじゃなくて、御影先生もすごく楽しそう。来てよかった!)
ボウリング場:ダーツコーナー(氷室)
「うん、入った。」
「すごい、氷室くん!」
「はい、三回とも真ん中です。」
「イノリ、うまいもんだな。コツを教えてくれよ。」
「いいですよ。」
「先生はリーチが長いんで、目いっぱい腕を伸ばして、的に近づけて、投げてください。」
「うー、こ、こーんな、感じでどうだ。」
「もっとです。……うん、そのまま。」
「イノリ君が先生みたいですね。」
「ふふっ、うん。」
「イノリ君、次は僕にも教えてください。」
「えっ? やめておきます。間違ったこと教えそうだから……」
「え、御影先生に教えてたのは?」
「ノリです。ほら、先生に教えるって、なんか面白いでしょ。」
「ええ!?」
「ふふっ、イノリ君は楽しい人です。」
「あー、全部失敗。」
(御影先生……氷室くんに遊ばれちゃってる?)
ボウリング場:ダーツコーナー(氷室)2
「では、4人で勝負しましょう。」
「受けて立ちますよ。」
「うん、やろう。」
「いいぞ。じゃあ、俺に勝ったら『はばたきミックスジュース』をプレゼントだ。」
︙
「御影先生が、最下位でしたね。」
「勝たせてくれたのかな……とも思いますが、どうでしょう?」
「御影先生、本気だったと思う……」
「あの悔しがり方が演技だったら、劇団に入っていただきます。」
「ふふっ。」
「おーい、買ってきたぞ。 ほら、はばたきミックスジュース。」
「ありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
「おいしそう!ありがとうございます。」
「小次郎先生が、わざと僕たちに花を持たせてくれたのかなって話してたんです。」
「はあぁ?そんな、面白くないことしねぇよ。」
「え?」
「最後に泣きの一回、ボウリングで勝負だ。絶対負けねぇぞ?」
「プッ……良いですよ。手加減どころか、勝つまでやるくらいですね。望むところです。」
「いいですね。」
(御影先生が男子生徒にも人気がある理由がよくわかるなぁ…… 柊くんも氷室くんも楽しそうだもん)
ボウリング場:ダーツコーナー(御影)
「柊くん、がんばって!」
「夜ノ介先輩、調子いいですね。」
「わっ、すごい!柊くん、2回連続だ!」
「……僕の時も、それお願い。」
「え?」
「おまえの声援が欲しいんだってさ。」
「あ、柊くん。2回連続で真ん中に入ってたね。」
「コツを掴めたのかもしれませんよ。」
「◯◯先輩、こっち。よろしく。」
「◯◯、催促されてるぞ。」
「えぇと……氷室くん、がんばって?」
「ちょっと、なんか違う。もう一回。」
「ええ? 氷室くん、がんばれ?……これでいい?」
「夜ノ介の勝ちだな。」
「イノリ君に初めて勝利です。」
「君の応援の質が違った。」
「応援の質?」
「そう。やらされてる感出てた。」
「イノリ、俺が応援してやろうか?」
「結構です。自力で勝ちますから。」
「では、もうひと勝負。」
「おまえがいると、勝手に盛り上がってくれる。」
(???)
ボウリング場:ダーツコーナー(御影)2
「このダーツコーナー、大人な雰囲気ですね。」
「俺がいると、なおさらそんな感じか?」
「そうですね。黙っていれば、という条件付きで。」
「ふふ。後ろ姿だと、更にいいかも知れません。」
「おお。夜ノ介まで俺をいじり始めたな?」
「すみません。でも、イノリ君のこの感じ、聞いてて楽しいのでやってみました。」
「ふふっ。柊くん、面白い。」
「夜ノ介先輩、それ結果的に僕のこといじってますよね。」
「あれ。イノリ君は意図的にやってるのかと思ってましたが、違うのですか?」
「夜ノ介、イノリはあの感じしかできないんだよ。」
「は? できますよ。」
「お、いいな。じゃあ、もう一回はじめから。 ◯◯、頼む。」
「えっ……えーと、『このダーツコーナー、大人な雰囲気ですね』?」
「俺がいると、なおさらそんな感じか?」
「……ん……そう、ですね。」
「おい、思った以上にできねぇな。」
「ふふ、やはりいつものイノリ君の方がいい。」
「ふふっ、そうだね。」
「ハァ、うるさいですよ。僕は正直なだけ。思ってないことは言えないんです。ほら、小次郎先生。大人なんでしょ?早く投げて来て下さい。」
「おう、その感じでこれからも頼むよ。」
(ふふっ、みんな楽しそう!でも御影先生が一番楽しそうかも?)
映画館:アニメ映画
「評判通りです。いや、それ以上かな。」
「柊くん、気に入ったみたいだね。」
「……夜ノ介先輩が評価するってことは、僕の見方がいけない……?」
「どうした、イノリ?そんな考えさせられる映画じゃないだろ。」
「ええ、なんとも脳天気で、ストレスになる映画でした。」
「ええ? わたしは、とても楽しかったよ。」
「同じ映画を見ても、これだけ感想が違うんだな。」
「きっと感情移入を誰にするかで、色々な感想があるんだと思います。」
「なるほどな……俺は少年の親目線で見てたかもな。」
「イノリ君とあなたは、主人公の少年を自分として観ていた?」
「ええ、行動原理がわからなくて、やきもきしました。」
「わたしは、すごくドキドキしたよ。」
「僕も最初はそうでした。でもこの映画、次は両親、その後は海の生物……色々な視点で観られるんです。そこがスゴイ。」
「さすが夜ノ介。何回でも観られる映画って、そういうことか。」
「すみません。次の回、もう一回見ませんか?」
「うん、わたしも別の見方したいかも。」
「いいじゃねぇか。」
「ええ、二回目の皆さんの感想が楽しみです。」
(同じ映画を連続でもう一回見るなんて、初めてかも?)
映画館:インド映画
「す、すごかった……」
「ええ、殴られたくらいの衝撃です。」
「はぁ……」
「この感情はなんだろう……」
「夜ノ介、イノリ、ずいぶん感動してたな。」
「ふふっ、気に入ったみたいだね?」
「そんなレベルじゃない。歌い出すし踊りだすし、ダンサーはどんどん増える。」
「最初は完成度に嫉妬しましたが、途中で感動に変わってた。」
「夜ノ介をここまで魅了するインド映画の底力、すごいんだな。」
「夜ノ介先輩、劇団はばたきにこのエッセンスを入れられませんか?」
「難しそうです。でも、考えてみる価値はある。」
「二人とも、良かったね。」
「夜ノ介先輩。あっち、挿入歌のCDが売ってます!」
「ほんとだ。売店を覗いてきますね。」
「ふふっ、夢中ですね。御影先生はどうでした?」
「俺は、少し羊に同情してた。あんなに踊らされて大丈夫か、ってな。」
「ええ?」
「あいつらには内緒な。水差したくないからさ。」
(映画を観て、羊の心配するなんて、ふふっ、御影先生らしい……)