大接近 白羽大地

１回目

「そろそろかんにんして……」

「あ……ごめんね？」

「謝らんでもええよ。ただ、こしょばくて。人に触るん、好きなん？」

「うーん。白羽くん、だから？」

「 !?　そっか……オレやから、か……」

「ごめんね。イヤならやめるから。」

「イヤなんとちゃうんよ。ただな、ちょっと恥ずかしいねん。コチョコチョは程々によろしゅう。　ほんなら、また。」

（くすぐってるつもりは、なかったんだけどな……）

２回目

「やっぱりあかん！待って！」

「えっ？」

「君にコチョコチョされるとな、ミョーな気持ちになんねん。」

「？」

「んー……どんな風か説明してやりたいんやけど、難しいなァ。
　こう、な。心臓がドキドキして、君のこと――
　 !!　あかん！やっぱ言えへんわ！」

「白羽くん？」

「オレってめちゃイヤらしいんやろか……
　うんっ。頭冷やしながら帰ろ！ほな、また。」

（白羽くん、顔が真っ赤……）

３回目

「君はいけずやなァ……」

「えっ？」

「オレの困り顔見るんが楽しいん？」

「そんなつもりは……」

「……ん？　もしかして、オレが困ってるように見えへん？」

「えぇと……テレてるようにも見えるかも？」

「 !?　あかんやん……　君がコチョコチョ好きなんはよぉわかったし。オレは……それを喜んでるように見えてたんやな……？そら君の手ぇも止まらへんわ。いけずなんてゆうてかんにんな？」

「あの……」

「次はコチョコチョに耐えられるように、ちょぉ自分を鍛えとくわ。ほな、またな！」

（コチョコチョに耐えるために鍛える？）

４回目

「あぁ～……ぜんぜんあかんやん……　くすぐったいんや思てたんやけど、こら違うわ。」

「え？」

「ちょぉ口には出せへんけど、オレ、君のそれが好きなんや。」

「！」

「そやけど、もうあかん。耐えられてへんのやから。こうしてストップさせへんと、きっと君に――エッチなこと、してしまいそうなんや。」

「えっ……？」

「はっきり言うたほうがわかるやろ？オレやってそんなことしたないから、君にちゃんと言うとく。　へへ！ほんなら、おやすみ！」

（白羽くん……）

５回目

「はー…………　◯◯ちゃん。」

「あっ、はい！」

「そろそろ気づいてくれへんか。」

「え……」

「オレな、君にそうされるんが好きやけど。されっぱなしやと、今度はオレが君におんなじことしとぉなるの。……わかる？ 君に……オレも触れとぉなる。君のよりも、もっともっと強くな？」

「うん……」

「けど、それは本意やない。不可抗力ゆうか……ヤケみたいなもんで。オレ、君にそんな乱暴なことしとぉない。大切に思てるから。
……けど、オレにも限界があるし。ほんま……わかって？　ほんなら。」

（わたし、白羽くんを困らせてるのかな……）

６回目

「…………」

「あっ……ごめんなさい。」

「えっ？
　オレ、怖い顔しとった？ かんにんな。」

「え……？」

「もうええよ。好きなだけ触り。オレ、やっぱり君に触られんの好きやし。気持ちええし？　ドキドキはあいかわらずやねんけど これもいいと思うようになってきた。」

「白羽くん？」

「へへ！ 大人の階段、のぼるための試練やね？」

「えぇと……」

「ただな？ 他の男におんなじことしたらあかんよ？ 絶対。
　約束してや。ほんなら、また。」

（白羽くん……）

７回目以降

「あいかわらず容赦なしやなァ。」

「あっ……つい。ごめんね？」

「大丈夫や。これも試練やし、ね？」

２択会話

「なんや、今日は積極的やね？」

　白羽くんに触りたいから

　　　「そらわかってるけど。期待してしまうやんか……」

　ごめんなさい……

　　　「ええんよ。べつにイヤやないし。」

「どしたん？オレのこと、じーっと見て。」

　なんでもない

　　　「なんか言いたそうやったけど。
　　　　……ほんまに何でもないん？」

　見つめたくて……

　　　「えっ、なんで？ちょぉ恥ずかしいわァ……」

「……な、オレも触ってええ？」

　いいよ

　　　「かんにん。今のは冗談やから……」

　だ、ダメ……！

　　　「ハハ！するわけないやろ？
　　　　君のことは大切にしよう思ってるんやから。」

「そろそろかんにん。　……な？」

　もうちょっとだけ♡

　　　「いけずや……　もうちょっとって、どのくらい？」

　うん……

　　　「そないにしょんぼりせんといて。
　　　　今日はもうおしまい、な？」

「ほんまに君は……エッチやね？」

　ふふ……

　　　「そないな顔で笑いかけんといて！ドキドキが増すやんか……」

　ち、違うよ！

　　　「冗談や、冗談。おもろい子やなぁ！」