休日出歩きイベント 白羽大地編・女子編

 

カレー作り

白羽大地

(そろそろ帰ろうかな……)

「◯◯ちゃん。」

「あっ、白羽くん!」

「偶然やねぇ。君も買い物?」

「うん。白羽くん、それは食材?」

「そや。今夜はカレー!白羽家の特製カレーは絶品やで~♡」

「わぁ、いいな!お腹空いてきちゃう……」

(グゥ~)

「ハハ!ほんまにハラペコやん!」

「うぅ……」

「ほんなら……ウチに食べにくる?」

「……えっ?」

「なーんて!えろうナンパなことを言うてもうた。もう遅いし、気をつけて帰り。おうちで美味しいお夕飯が待っとるよ。ほなな!」

(ちょっとびっくりしちゃった……でも、白羽家の絶品カレーは気になるなぁ)

 

スイーツ食べ放題

白羽大地

(さてと……そろそろ帰ろうかな)

「あれ?」

「あ、白羽くん! こんにちは。」

「うん、こんにちはー。」

「……なんだか、白羽くんから甘いにおいがする……」

「よおわかったね!スイーツ食べ放題、行ってきてん。あっ!? 勘違いせんといて!べつにデートとかやあらへんよ?」

「ふふ!」

「この前、助っ人でバスケ部の練習試合に出てんけど、その試合で勝ったお祝い、みんなでしてきてん。」

「そうだったんだ。おめでとう!」

「へへ。ついでに、野球部のことも褒めて?」

「え?」

「そっちも助っ人で試合に出て勝ってん。今から、野球部の祝勝会に行くとこなんや。」

「そうなの!? すごいね……」

「今度はサッカー部を手伝う予定やから、そっちも勝つで。」

「ええっ?それって助っ人の域を超えてるよ……」

「ええんよ。オレもスポーツを楽しんどるし、はね学の勝利に大貢献できて大満足や。ほんなら、野球部の祝勝会に行ってくるわ。次はすき焼きやねん♡」

(白羽くんて、本当はすごいアスリートなんじゃ……?)

 

迷子の案内

白羽大地白羽空也

(あれ? あそこにいるのって……)

「白羽くん!」

「◯◯ちゃん。偶然やね!」

「うん。もしかして、誰かと待ち合わせ?」

「そや。にーちゃん待ち。」

「そっか。ふふ、兄弟でお出かけなんて仲がいいね。」

「大ちゃん。お待たせ――って、君は……」

「こんにちは、空也さん。たまたま通りかかったら白羽くんを見かけて。」

「そうだったんだ。」

「にーちゃん。なんとかなった?」

「うん。無事送り届けてきたよ。」

「え…… もしかして空也さん、また……」

「うん、大ちゃんとはぐれたときにたまたま迷子に出会ってね。バス停がわからなくて試験に遅れちゃうなんて言われたものだから、ボクも焦ったよ。」

「にーちゃんはほんまにハプニングに巻き込まれやすいなァ。」

「本当に。でも、これがボクの特技だから。」

(特技……?)

「にーちゃんと出かけると なんもなしに一日が終わることないもんな?」

「はは、ごめんね。待たせたお詫びにパフェでも食べる?」

「うん、食べる。そや、君も一緒に来おへん?」

「えっ?」

「そうだね、ぜひ。大ちゃんの話し相手になってくれたお礼に。どうかな?」

「じゃあ……喜んで!」

「やったー!」

(いいのかな?でも、本当に仲のいい兄弟だなぁ)

 

残念な日

白羽大地白羽空也

「もう!にーちゃんのアホぉ!」

「かんにんな。せやかて、困ってはったやろ?」

(あれ? この声は……)

「そうやけど……けど、オレも困るわァ!」

「わかってる。埋め合わせは必ずするよって。な?」

「白羽くん、空也さん!」

「あっ。」

「こんにちは。」

「どうしたの?」

「あんな、にーちゃんと映画行く約束してんけど……」

「道を尋ねられて、案内していたら 上映時間が過ぎてしまって……」

「そうだったんだ。」

「はぁ……めっちゃ楽しみにしとったのに……」

「だからかんにんて。また、改めて見に行こ?」

「…………」

「どうしたん? にーちゃんのこと、じっと見て。」

「え?」

「あっ、ごめんなさい。空也さんの話し方がいつもと違うから、つい……」

「ああ。大ちゃんと一緒にいるときはいつもこうだから……」

「オレといるときみたいに話したらええのに。なあ?」

「郷に入っては郷に従え、だよ。」

「でも、なんかスカした感じするし、外でのにーちゃんはにーちゃんやないみたいや。」

「はは!大ちゃんが変わらなすぎるんじゃないかな。」

「ふふ! 本当に二人は仲がいいんだね。」

「もちろんや!オレの自慢のにーちゃんやもん!」

(白羽くんも空也さんも面白くて、優しくて……本当に素敵な兄弟だな)

 

忘れ物?

花椿みちる

(さてと。そろそろ帰ろうかな……)

「これからお出かけ?」

「あっ、みちるさん!ううん、もう帰るところだよ。みちるさんは?」

「私はこれから撮影スタジオ。おみやげを持っていこうと思って、お店に寄ってたところ。」

「これからお仕事なんだ?がんばって!」

「ありがとう。マリィも帰り道、気をつけて。じゃあね。」

(そっか。モデルさんて、急な呼び出しとかもあるんだろうな……)

「はぁ、はぁ……」

「あれ?みちるさん、どうしたの?」

「はぁ……私ったら、ウッカリしちゃった。はい、これ。」

「……お菓子?」

「そう。さっきおみやげのお菓子を買ったときにおまけでもらったものなんだけど。マリィにおすそ分けしようと思ってたのにどうしてだろう、すっかり忘れちゃって。」

「えっ?これをわたしに渡すためにわざわざ戻ってきてくれたの?」

「そう。よかった、これで気分良くお仕事ができそう。じゃあ、またね?」

(みちるさんて律儀なんだなぁ……ふふ、お菓子うれしいな。家に帰ってからいただこう!)

 

フランス語のこと

花椿ひかる

(そろそろ帰ろう。あれ?あそこにいるのは……)

「うーん……」

「ひかるさん!何を見てるの?」

「マリィ!ボンジュール!これを見てたの。」

「チラシ? “フランス語体験教室” ……」

「やっぱり、ちゃんと教わったほうがいいのかなぁって思ってさ?」

「そういえばひかるさん、たまにフランス語を使うよね?」

「そう!須藤グループのミズキ姉さまの影響。すっごくトレビア~ンな感性の持ち主なんだ♡」

「へぇ……!」

「でも、ひかるはただマネしてるだけだから本物のフランス語は全然しゃべれないし。すっごく難しそうじゃん、フランス語って。勉強してまで、ってほどじゃないし。うーん……」

「体験教室みたいだから、やるだけやってみたらどうかな?」

「なるほど!ついて行けなかったら、ひかるにはムリってことだよね!メルシー、マリィ♡ ちょっと行ってくる~!」

(そっか。たまにひかるさんがフランス語を使うのは尊敬する人の影響だったんだ……)