休日出歩きイベント 御影小次郎編

 

土いじり

御影小次郎

(さて、と。今日はそろそろ帰ろうかな)

「おーい。」

「ん?今の声は……」

 

「御影先生、その格好……お買い物ですか?」

「俺だって、おしゃれなお店に、これで乗り込んでいったりしねぇよ。森林公園にあるグリーンファームで土いじりだ。」

「そうだったんですか。学校以外でも植物を育ててるんですね?」

「毎日は面倒見てやれないから、手のかからない子たちをな?」

「ふふっ。御影先生にはたくさんお子さんがいるんですね。」

「ああ、グリーンファーム、園芸部……自宅にもたくさんな。教室にもいたな?」

「えぇと……わたしたちのことですか……?」

「ああ、どこの畑もべっぴんさんが揃ってる。じゃな。」

(うーん、御影先生にはわたしたちが野菜に見えてたりして?)

 

なじみの店

御影小次郎

(そろそろ、帰ろうかな……)

店員「先生、おまけしとくよ。」

(……ん?先生?)

「いつもありがとう。じゃあお返しに、葉物野菜セット。」

店員「悪いね。先生の野菜、きれいで美味しいのよ。」

「見た目も味もばっちり。おねーさんと一緒。」

店員「あらっ、嬉しい。まいど~!」

 

「おう。こっちにもべっぴんさんがいた。」

「御影先生、こんにちは。あのお店の常連さんなんですね?」

「ああ、休みの日はよく来る。あそこのお総菜は美味い。」

「御影先生はひとり暮らしですもんね。寂しくないですか?」

「俺の帰りを待ってる、べっぴんさんたちがいるからなぁ。」

「そっか。たくさんの植物と一緒なんでしたっけ。」

「そういうことだ。じゃあな、気を付けて帰れよ。」

(すごいな……御影先生のお家は、野菜や植物でいっぱいなんだ!)

 

先生の髪型

御影小次郎七ツ森実

(……あれ?ショーウィンドウの前にいるのって……)

「御影先生、こんにちは。何してるんですか?」

「お、おう。恥ずかしい所、見られたな。」

「◯◯。声かけるタイミング、悪い。」

「七ツ森?タイミングってなんだ?」

「御影先生、今、美容室に入ろうとしていましたよね。」

「え、そうだったんですか?」

「あ、いや、ちょっと考えてただけだ。七ツ森、おまえ見てたのかよ。」

「ええ。御影先生のヘアスタイル、気になってたんで。」

「御影先生、あそこの美容室に行ってるんですね。」

「ああ、いや。そうじゃねぇんだ。実はさ……通ってたとこの担当の人が辞めちゃって、それ以来、ずっと美容室行ってないんだよ。ほら、俺の頭特殊だろ?説明するのも面倒だし、コツがあるからさ。」

「あー……すごくわかります。自分も、初めての人に髪切られるの不安だし。」

「ああ、そういうことだ。で、勢いでフラッとあの店に入ろうかってな……ま、今日はやめておくよ。じゃあな。」

「……ていうか。御影先生、美容室行ってたんだ。ぜんぜんそんな風には……な?」

(御影先生といえばあのヘアスタイルだし、ずっとあのままでいて欲しいような気もする……)

 

雑貨屋で買い物

御影小次郎風真玲太

(そろそろ帰ろうかな……)

「あ、御影先生、風真くん。二人一緒なんて珍しいですね?」

「おお、同じクラス三人が揃ったな。」

「クラスメイトみたいに言わないでください。」

「いいだろ、同じようなもんだ。」

「ふふっ。二人で何してたんですか?」

「俺はこれからバイト。店長から連絡あってさ。」

「俺もシモンに用があってな、風真と一緒に行ってくる。」

「プレゼント選びって言ってましたよね。」

「アドバイス頼むよ。」

「風真くんが相談に乗ってくれれば、安心ですね。」

「頼もしいな。」

「では、急ぎましょう。時間があまりないですから。おまえも、気を付けて帰れよ。」

「じゃあな。」

「はい、また学校で。」

 

「……で、どなたへ贈り物ですか?」

「かわいい女の子だ。名前はモーリィって言う。」

「ん?どこかで聞いたことあるような……」

(えっ!?『モーリィ』って、御影先生のご実家の牛だよね……?)

 

ふたりの共通点

御影小次郎颯砂希

(さて、そろそろ帰ろうかな。あれ?向こうから来るのは――

「御影先生、颯砂くん!二人でお出かけですか?」

「よう。御影先生とはさっき会ったんだ。」

「アウトドア用品の店で偶然な。」

「そっか。二人は趣味が合うんですね。」

「オレと先生の趣味?そういえば、前にペットショップでも……」

「会った会った。颯砂が犬とじゃれ合ってた。」

「御影先生も動物好きですよね。」

「そうだな。動物好き、アウトドア……俺たち共通点が多いんだな。」

「へー、なんか嬉しいです。御影先生と共通点が多いなんて。」

「ふふっ、素敵だね。」

「……あれ?颯砂との共通点、もっとわかりやすいのあったよな……」

「え?なんかあったかな……長身とくせ毛?」

「はっはっは、それだそれ。んじゃ、そろそろ日が暮れる。みんな、一緒に帰ろうぜ。」

「はい!」

「共通点、他になんかあったような…… ――あ。陸上部!御影先生も陸上部じゃないですか。」

「それか。すっかり忘れてた。」

(ええっ、陸上部の顧問ってこと、二人とも忘れてたの?でも、そんなところも似てるかも……?)

 

大盛り上がり

御影小次郎本多行

(そろそろ帰ろうかな?あれ、あそこにいるのは――

「そりゃすごい。使い勝手はどうだ?」

「もう、最高っ!常に覗いてます。」

「御影先生、本多くん。二人で何の話ですか?」

「よう。本多が念願叶って、宝物を手に入れたって話だ。」

「◯◯ちゃん、君にも覗かせてあげるよ。」

「え……覗くって?」

「そんな、あやしい話じゃねぇよ。」

「うんうん、最高な話。顕微鏡を買い替えちゃったんだ!」

「あ、顕微鏡のことか……」

「うん!スゴイのなんのって、倍率1000倍!! 君も絶対覗いてみるべき。」

「ふふっ。本多くん、よかったね。」

「頑張ってバイトして買ったんだよな。」

「あー、また覗きたくなってきた。もうオレ帰る!じゃあ。」

「本多の才能だな。興味のあるものは、寝食忘れて夢中で楽しめる。研究者向きだよ。」

「ふふっ!」

「気を付けろよ?興味あるものの中に、おまえも入ってそうだからさ。」

「え?」

「倍率1000倍で研究されちゃうかもな?」

「ええっ!?」

「ははっ、冗談だ。またな~。」

(わたしが本多くんの研究対象?まさか、ね……)

 

先生からの注意

御影小次郎氷室一紀

(ふぅ、そろそろ帰らなきゃ……)

「イノリ、野菜を炒めて入れたらもっとうまいぞ?」

(え?今の声は……)

「げ、なんで……」

「◯◯。おう、元気そうだな。」

「はい、こんにちは。何のお話ですか?」

「イノリがカップ麺を買い溜めしてたからさ。野菜も食べろって、お小言だ。」

「えっ?氷室くん、カップ麺ばかりじゃダメだよ。」

「はぁ……もう、いい。わかりました。」

「よーっし。じゃあ今度、理科準備室に野菜用意しとく。取りに来いよ?」

「はい……けど、ナスはいりませんよ……じゃ、失礼します。」

「はははっ。なんだあいつ。おまえが来た途端、急に素直になりやがって。」

「え?」

バツとして、ナスをたんまり用意してやろう。」

(御影先生、氷室くんの体のこと心配しているんだよね……?)

 

好物は?

御影小次郎花椿みちる

(さて、そろそろ帰らないと。あれ?あそこにいるのは……)

「あ、マリィ。」

「みちるさん、御影先生。こんにちは。」

「よう、おまえも元気そうだな。」

「二人で何のお話してるんですか?」

「ねえ、マリィは『冷やし中華』って知ってる?」

「うん。」

「やっぱりそうか……御影先生とたまたま会ってね、好きな食べ物の話になったの。とっても美味しいんでしょう?」

「ふふっ、そうなんだ。御影先生は、冷やし中華が好きなんですね。」

「ああ、キュウリやトマト、夏野菜との相性も抜群なんだぜ。はぁ……学食のメニューにないのが、はば学の唯一の欠点だ。」

「本当に……学食のメニューにあれば、いつでも食べられるのに。」

「ということで、二人とも学食のリクエストボックスに清き一票を頼むぜ?」

「はい。私も食べてみたいし、ヒカルにも協力してもらいます。」

「心強いな。じゃあ、頼んだぞ。」

 

「うーん、もっと票が必要だ……」

「ふふっ。御影先生、みんなに協力を頼んでるのかな?」

「そうみたいね。でも、御影先生がそこまでするなんて『冷やし中華』、ますます楽しみ。」

(みちるさんの期待のハードルがすごく上がっちゃってるけど、大丈夫かな?)