ときめき会話 はばたき山 白羽大地
はばたき城
天守閣
「ここに君と来るの、何度目やろか?」
「初めて?」
「ボケとんの?それとも、真面目に? ……でも、そうやな。いつも君と来る時は、真新しい気持ちになるわ。ある意味、毎回 “初めて” かもしれへんなぁ。いつも、おおきに。」
「ふふ!」
「そう考えたら、もっといろんなとこ一緒に出かけて、もっともっと “初めて” を体験しよ? つまりや……いっぱいデートしよな♡」
(白羽くん……)
展示コーナー
「ここにある物の一部は、地元の名家が家宝を提供してんねんて。時代が時代ならお殿様やったんやろか。」
「お殿様とは限らないんじゃない?」
「あ……そやな。家宝ゆうても、その人や家の価値観てみんなそれぞれやもんな?」
「そうだね。ちなみに、白羽くんには宝物ってある?」
「宝物、宝物かぁ……にーちゃんねーちゃんにもらった誕生日プレゼントとか、友だちにもらったいろんなもの全部が宝物やねんけど。」
「ふふ!」
「物やなくてもいいなら。……君とおる時間。」
「えっ……」
「……あかん。おそろしゅうくさい事ゆうたわ、オレ。けど、ウソやないよ?」
(白羽くん……)
牧場
牧場
「もっと大っきい農場なんかは、農業と兼業して手広く経営してるとこもあるらしいで。」
「手が回らなそう……」
「そやな……功を成すためには、並大抵の努力やと足りんやろし。そやから、成功者は商売だけやなくて きっと自分の仕事が好きで、誇りを持ってやってはるんやろな。」
「なるほど……」
「…………」
「どうしたの?」
「あっ……なんでもあらへんよ?」
「?」
「成功させるってことは、目標がないとできひんことや。目標か……」
(白羽くん、考えこんじゃった)
キャンプ場
「夜やったら、キャンプファイヤーができるんやけど……」
「大騒ぎは好きじゃないなぁ……」
「ちゃうて。バカ騒ぎするつもりなんかあらへんよ?なんちゅうか……憧れへん?キャンプファイヤーの火を囲んでまったりすんのって。オレら二人きりなんやし。な?」
「あ……そっか。」
「どうする? やる?」
「うん!」
「ほんなら、一緒に準備しよ! 薪もらってきて…… 場所は湖の近くがええなァ。へへ!」
(白羽くん、楽しそう!わたしも手伝わなきゃね!)